第5講 通り名の数え歌と地理感覚
丸竹夷と上ル下ルが分かれば住所は読める 碁盤の目の街の歩き方。
この講で身につくこと
- 京都の住所表記の仕組みが分かる
- 数え歌で東西の通りを覚えられる
- 初めての場所へ迷わず行ける
碁盤の目と住所の仕組み
京都の中心部は、東西と南北の通りが直交する碁盤の目です。この街の住所は「通りの交差点」を基準に表されます。たとえば「烏丸通四条上ル」なら、烏丸通と四条通の交差点から北へ行ったところ、という意味です。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| 上ル(あがる) | 北へ向かう。御所のある北が「上」 |
| 下ル(さがる) | 南へ向かう |
| 東入ル(ひがしいる) | 交差点から東へ入る |
| 西入ル(にしいる) | 交差点から西へ入る |
「面している通り+交差する通り+方向」の3点セットさえ読めれば、初めての住所でも地図なしでおおよその位置が分かります。
数え歌で覚える東西の通り
東西の通りは、わらべ歌「丸竹夷(まるたけえびす)」で北から順に覚えるのが京都の伝統です。
「まる たけ えびす に おし おいけ ── あね さん ろっかく たこ にしき ── し あや ぶっ たか まつ まん ごじょう」
| 歌 | 通り |
|---|---|
| まる・たけ・えびす | 丸太町通 竹屋町通 夷川通 |
| に・おし・おいけ | 二条通 押小路通 御池通 |
| あね・さん・ろっかく | 姉小路通 三条通 六角通 |
| たこ・にしき | 蛸薬師通 錦小路通 |
| し・あや・ぶっ・たか | 四条通 綾小路通 仏光寺通 高辻通 |
| まつ・まん・ごじょう | 松原通 万寿寺通 五条通 |
全部を一度に覚える必要はありません。「御池 三条 四条 五条」という大通りの南北順が頭に入るだけで、バスや地下鉄の乗り間違いが激減します。
実践のポイント
迷わなくなる3つ
- 山を見る。京都盆地は北と東と西が山なので、東山(比叡山や大文字)が見えればそちらが東です
- 南北の基準は烏丸通と河原町通、東西の基準は御池通と四条通。この4本を軸に位置を測ります
- 住所を口に出して読む練習をする。「麩屋町通御池上ル」が読めた日から、京都の地図は一気に身近になります